【新刊本】詐欺師から学ぶマーケティングの心理学
こんにちは、桃太郎です。
人に物を売ることって簡単そうで難しいですよね。
どうすればこの商品を買ってもらえるのか?
どうすれば売上が上がるのか?
それはお客様が「自分の意思でその商品を選んだ」ように思わせればいいんですよ。
今回ご紹介する本は、そんなマーケティングに関する心理技術が書かれています。
実際に詐欺師が使った手口です。
天才詐欺師のマーケティング心理技術
- なぜ、学歴の高い賢い人が、詐欺師にいとも簡単に騙されてしまうのか?
- なぜ、彼らは、手遅れになるまで自分が詐欺にあっていると気づかないのか?
- そして…なぜ、彼らは 「自らの意思でその商品を買った」と思い込んでいるのか?
人は、他人の言うことはまず疑いの目を持っています。
でも自分の考えや感情には絶大なる信頼を持っているんです。
「人は感情で物を買い、理屈で正当化する」
私たちマーケターの仕事は、 いかに人の感情に、「欲しい」と 思わせられるかどうかです。
この商品がオススメですよ!と言われて機能を一生懸命説明されても何も思わない。
だけど、自分が気になっている商品の機能を説明されれば「そんなにいい機能が!これは買わないと損!」だなんて考えてしまいますよね。
まずは興味を持たせて感情を揺さぶり、理屈で正当化させるのです。(これを買わないともう買えないから等)
この本では、まず天才詐欺師のその驚くべき手口が紹介され、その後 どんなマーケティングのテクニックが使われていたのか、 そしてどうすればビジネスに応用できるのか、 ダン・ケネディが解説してくれています。
本書の内容を一部ご紹介
人々の感情を動かしたのか、本書の中から、その1つを紹介します。
『権威によって自分をアピールする』
人は誰しも、その分野での信用が権威によって裏付けられた人間に信頼を置く。
そこで、自分に権威を持たせるために、とある詐欺師はこんなことをした。
■自分の商品を専門化して複数に分ける
天才詐欺師Dr.ブリンクリーは、とある薬を売っていた。
この薬というのは、ただの瓶に入った普通の液体である。
当時これを『何にでも効く特効薬』として売っていたが、ある時こんなアイディアを思いついた。
それは、「液体の色を変えて、3つの瓶に分ける」というもの。
つまり、Aという病気には、Aという薬。
Bという病気には、Bという薬。
Cという病気には、Cという薬。
というように、商品を専門化したのである。
すると、どういうわけか、面白いようにその薬は売れるようになった。
「万能薬」を持つ医者よりも「専門の薬」を持った医者の方が、 その道の権威であるとお客は無意識に思ったのだろう。
自分の商品を専門化することで、その道の権威として、自分をアピールすることができる。
これは実際のビジネスでも効果のある方法です。
例えば90粒入り5000円の「体重を減らす・体脂肪を減らす・血糖値を下げる」サプリメントがあったと仮定します。
これを、30粒ずつに分けてそれぞれ「体重を減らすサプリメント」「体脂肪を減らすサプリメント」「血糖値を下げるサプリメント」として、一つを2500円で売ったら?
それを三つセットで6000円にしたら?
…「3つ一緒に書いてあるやつよりも1つしか書いていないものの方」がより専門性が高いように感じますよね。
しかもそれが3つで6000円。本来の値段よりも高くなっているのにもかかわらずお得な感じがしますね。
こういった詐欺師のマーケティング心理技術が載っています。
絶対に悪用しないで下さいね(笑)